マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する最終とりまとめが行われています

第3回マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する検討会が開催され、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する最終とりまとめが行われました。

マイナンバーカードと健康保険証の一体化の推進と、令和6年秋の保険証の廃止が円滑に進むよう、来年秋までに、データの総点検と修正作業、医療現場での負担の取扱いなど窓口対応の円滑化、マイナンバーカードや資格確認書の取扱い環境の整備などの国民の不安を払拭するための措置を完了させていくとしています。

ここでは、一体化にあたっての取組内容の一部を紹介します。

マイナンバーカードの特急発行・交付の仕組みの創設等

紛失等により速やかにカードを取得する必要がある場合を対象に、市町村の窓口に来庁して申請を行う特急発行・交付について、発行期間の短縮に加え、カードの発行主体であるJ-LISから申請者に直接送付することで、申請から1週間以内(最短5日)で交付できる新たな仕組みを創設し、令和6年秋までに、新生児、紛失等による再交付、海外からの転入者(約150万枚/年)を含め、合計約360万枚/年(約1万枚/日)まで対応できる体制を構築する

健康保険証廃止後の資格確認書等の取扱い

・マイナンバーカードによるオンライン資格確認を基本とし、マイナンバーカードによりオンライン資格確認を受けることができない状況にある方については、資格確認書により被保険者資格を確認することとする

・資格確認書は、原則、本人の申請に基づき保険者が速やかに交付する。ただし、当分の間、マイナ保険証(健康保険証利用登録をされたマイナンバーカード。以下同じ)を保有していない者その他保険者が必要と認めた者(注)については、本人の申請によらず保険者が交付する運用とする
 (注)マイナ保険証を保有しているが申請により資格確認書が交付された要介護高齢者、障害者等の要配慮者について、継続的に必要と見込まれる場合に、更新時に本人の申請によらず交付することなどが想定されています。

・資格確認書の有効期間は、5年以内で、各保険者が設定することとする

・資格確認書の記載事項は、必須記載事項と任意記載事項に区分する

・資格確認書の様式については、既存のシステムを最大限に活かすため、サイズは、①カード型、②はがき型(高齢受給者証や後期高齢者医療制度の被保険者証と同様のサイズ)、③A4型の3種類とし、各保険者が選択することとし、材質は、紙やプラスチックとする

・マイナンバーカードの健康保険証利用登録は任意の手続きであることを踏まえ、利用登録の解除を希望する方については、資格確認書の申請を条件とした上で、任意に解除の手続きを行うことができるよう、システム改修を行う

・健康保険証の廃止に伴い、マイナ保険証の保有者が自身の被保険者資格等を簡易に把握できるよう、新規資格取得時や負担割合の変更時等に、氏名、被保険者等記号・番号・枝番、保険者番号・保険者名、負担割合等を記載した資格情報のお知らせを交付する

その他、健康保険証廃止後のオンライン資格確認における実務上の課題への対応

・発行済みの健康保険証の取扱い
健康保険証廃止後、発行済みの健康保険証を最大1年間(先に有効期間が到来する場合は有効期間まで)、有効とみなす経過

・マイナンバーカードによるオンライン資格確認を行うことができない場合の対応

保険料を支払っている被保険者等が、適切な自己負担分(3割分等)の支払いで必要な保険診療を受けられるよう、マイナポータルの医療保険の被保険者資格情報の画面の提示や、被保険者資格申立書の記入をもって、医療機関等の窓口負担として、患者が申し立てた自己負担分(3割分等)の支払いを求めることおよびその際の診療報酬等の請求方法等を示した。この取扱いについては、医療現場へ周知を図るとともに、今後、保険者が、転職等による保険資格変更時に、オンライン資格確認等システムへのデータ登録状況をお知らせする取組みを進めていく

乳幼児のマイナンバーカード

出生後速やかにカードを交付することができるよう、マイナンバー法等の改正を踏まえ、1歳未満の申請に係る顔写真なしのマイナンバーカード(有効期間は5歳の誕生日まで)を出生届の提出にあわせて申請できるよう、令和6年秋までに手続きの見直しを行い、特急発行の対象とする。

カードの機能向上等

・スマートフォン用電子証明書サービスについて、令和5年5月にAndroid端末への搭載を開始し、順次対応サービスの拡大を図る。また、iOS端末についても実現に向けた検討を進める。マイナンバーカード機能を搭載したスマートフォンによるオンライン資格確認について運用開始を目指す

・カードの円滑な更新に向けて、成人以降のカード更新を、マイナンバーカードに要求される身元確認保証レベル等について整理の上、オンライン化できないか、さらに詳細を検討する

令和8年中を視野に次期マイナンバーカードの導入を目指す。その際には暗号アルゴリズム、偽装防止技術を含めた券面デザイン、券面記載事項等について必要な見直しを行うとともに、既発行カードの扱いや、新旧カード切替えに伴うカード利用機関等への影響についても検討することとする

 

 

詳細は、下記リンク先にてご確認ください。

 

 

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マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する検討会(第3回)
https://www.digital.go.jp/councils/card-integration-mynumber-and-insurance/66956b07-867d-4802-9d2b-943caaf55f60/