無期転換ルールおよび労働契約関係の明確化、裁量労働制に関する省令改正を踏まえたリーフレット、モデル労働条件通知書の改正イメージ等が公表されています
厚生労働省データベースに「労働基準法施行規則及び労働時間等の設定の改善に関する特別措置法施行規則の一部を改正する省令等の公布等について」(令和5年3月30日基発0330第1号)、「『労働条件通知書等の普及促進について』の一部改正について」(令和5年3月29日基発0329第11号)が収録されるとともに、ホームページに省令改正を踏まえたリーフレット、モデル労働条件通知書の改正イメージが公表されています。
リーフレットは、労働条件明示のルール改正に関するもので、新しく追加される明示事項と明示のタイミングについて、次のように示しています。
1 就業の場所・業務の変更の範囲
→ すべての労働契約の締結時と有期労働契約の更新時に明示
2 更新上限(通算契約期間または更新回数の上限)の有無と内容(注1)
→ 有期労働契約の締結時と更新時に明示
(注1)併せて、最初の労働契約の締結より後に更新上限を新設・短縮する場合は、その理由を労働者にあらかじめ説明することが必要
3 無期転換申込機会
→ 無期転換ルールに基づく無期転換申込権が発生する契約の更新時
4 無期転換後の労働条件(注2)
→ 無期転換ルールに基づく無期転換申込権が発生する契約の更新時
(注2)併せて、無期転換後の労働条件を決定するに当たって、就業の実態に応じて、正社員等とのバランスを考慮した事項について、有期契約労働者に説明するよう努めなければならない
また、モデル労働条件通知書の改正イメージでは、上記に関する記載スペースが追加されているほかに、「今後の労働契約法制及び労働時間法制の在り方について(報告)」(令和4年12月27日)において、「就業規則を備え付けている場所等を労働者に示すこと等、就業規則を必要なときに容易に確認できるようにする必要があることを明らかにすることが適当」とされていたのを踏まえ、「就業規則を確認できる場所や方法( )」が加えられています。
詳細は、下記リンク先にてご確認ください。
労働契約 労働条件 有期労働契約 無期転換 無期転換申込権 締結 更新 労働条件通知書 就業規則
令和4年度労働政策審議会労働条件分科会報告を踏まえた労働契約法制の見直しについて(無期転換ルール及び労働契約関係の明確化)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32105.html
「労働基準法施行規則及び労働時間等の設定の改善に関する特別措置法施行規則の一部を改正する省令等の公布等について」(令和5年3月30日基発0330第1号)
https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T230331K0050.pdf
「『労働条件通知書等の普及促進について』の一部改正について」(令和5年3月29日基発0329第11号)
https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T230331K0020.pdf
第188回労働政策審議会労働条件分科会(資料)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31101.html